「ちょっ…蓮也、近いっ…」 「嫌?」 そんな事言われたら 何も言えなくなるじゃない。 「俺……響ちゃんが好きだ」 観覧車は1番上まできていた。 蓮也の真剣な視線とあたしの視線が絡み合う。 あまりにも蓮也が真剣だからなかなか離せなくて。 照れ隠しに出た言葉は、 「………うん、知ってる」 なんて可愛くない言葉だった。 蓮也はあたしの手をギュッと握ってきた。 ドキドキ――――――……