蓮也はいつの間にかジュースを買ってきてくれていた。 「ううん、楽しい」 あたしは「ありがと」と言ってジュースを飲み干した。 そろそろ陽も落ちてきて、 6時前だった。 「響ちゃん……観覧車、乗らない?」 「………いいけど」 一定の距離を保って座った。 ……はずだったのに。 蓮也がすぐ隣に座った。