「どうせなら大きいの買おうぜ」 そう言って航平はあたしの持っていた砂時計より一回り大きい砂時計を買ってくれた。 やっぱりそういう所が大人なんだよね。 あたし達は出雲大社に向かった。 「なにお願いしてんの?」 「秘密。なにお願いした?」 「華穂が合格しますようにってお願いした」