「興味なさそうだったのに…覚えてたんだね」 そう思うとなんだか笑いがこみ上げてきた。 「記憶力はいいんで。まぁ…ここなら知り合いに会わねぇし、堂々と…な?」 航平は手を差し伸べてきた。 あたしも航平の大きな手を握り返した。 確かに…地元じゃ知り合い多すぎてこんな風に2人で手を繋いで歩けない。