「あんな高価な物もらえないです。いらないなら自分で捨ててください」 あたしはあの時と同じように再びネックレスを差し出した。 先生はフッと笑ってあたしの机のイスに座る。 「大学どこ行きてーの?」 「は?ちょっと……」 「どこ?」 先生の目力に圧倒されるあたしは何故か意地を張った。 「え……S大です」 S大とは地元の国立大学で偏差値も高い。 言ってすぐ後悔。