夕方の5時になり、華穂を迎えに行くとすでに華穂は外に出ていた。 手をこすり合わせている華穂に近づき、車の扉を開けた。 今日の服っつーか、華穂がいつも以上に可愛い。 「わり。遅かった?」 華穂はシートベルトを締めながら 「ううん」 と言った。 俺の家は華穂の家から車で約20分。 これだけ遠かったら華穂のお母さんやお父さんに会う事はないだろう。 「どこ行くの?」 「スーパーに晩飯の買い出し」