遠距離恋愛中

 次に目を開けた時に私が見たものは、温かい朝日が射込む、明るくなった自室の窓だった。
 鏡の前に立ち、項の髪をそっと掻き揚げてみる。
 赤い痕は何処にも見つからなかった。