両腕を彼の首に巻き付ける様にして、彼の頭をぎゅっと抱きしめた。
「あのね」
僅かに開いただけの口から発せられる声は、少しくぐもっていた。
「……会ったときに、してほしい」
自分の顔が、一気に赤くなるのが分かった。バカじゃないの、と自分で思う。
次の瞬間、彼は私の両腕から抜け出し、私の項に噛み付く様に口づけをした。私は思わず、高い声を上げてしまう。
－－次……次に会ったときは、止めどころが分からず狂った様にこの人にキスをしてしまうかもしれない。
下から上へと、背骨に沿って駆け巡る様な感情の高ぶりと同時に、切なさを覚えた。
－－何度もねだって、何度もキスして、声が枯れるまで愛してるって言いたい。
項を強く吸われながら、私はふと思った。
「あのね」
僅かに開いただけの口から発せられる声は、少しくぐもっていた。
「……会ったときに、してほしい」
自分の顔が、一気に赤くなるのが分かった。バカじゃないの、と自分で思う。
次の瞬間、彼は私の両腕から抜け出し、私の項に噛み付く様に口づけをした。私は思わず、高い声を上げてしまう。
－－次……次に会ったときは、止めどころが分からず狂った様にこの人にキスをしてしまうかもしれない。
下から上へと、背骨に沿って駆け巡る様な感情の高ぶりと同時に、切なさを覚えた。
－－何度もねだって、何度もキスして、声が枯れるまで愛してるって言いたい。
項を強く吸われながら、私はふと思った。
