なんでなんやろーか。素直になれへんだけなのやろーか。プライドが邪魔をするからやろーか。 「…ええねん。あたしはこれでええねん!あたしに構わんといてーや!」 勝手に動いた足は玄関に向かってる。 「また逃げるのか」 その言葉で足が止まった。 振り替えって佐野 リキヤを一目見てからあたしはまた無我夢中に走った。