「っ!…なにすんねん!」 抑えられた手はピクともせーへん。 「皆の為だろ?」 「何が皆の為や…」 「…」 「…体を売る?ふざけんな」 「…」 「そんな事して皆を守るぐらいやったらあたしは他の方法を見つけたるわ!」 「ふっ」 笑ったかと思うと佐野 リキヤは手をどけて座り直した。 「お前は総長って名前に縛られすぎ」 「…」 決して間違ってはいない言葉やと思う。 「自分を許せ」