達哉と同じように窓の外を見ると、夜景がキラキラ光っていた。

それを見ていると、何だか涙が溢れてくる。


「なぁ、舞子…」


観覧車が少しずつ上へ登り始めたとき、達哉が小さく口を開いた。

小さな小さな声で。


「…何…?」


――――それでも

そんな些細なことでも。


あたしの不安を煽るには十分な要素だった。


何を聞かれるんだろう…?

達哉鋭いから、もしかしたら気づいてたのかな?


「何か、隠してんだろ?」


やっぱり、バレてたんだね。


「気づいてたんだ…」


隠し通せるなんて、初めから思ってなかったけど、呆気なかった。