この時私の心の中に何かが深く突き刺さった。 「あっ…ありがとうございます」 熱くて顔が赤いのか、それとも可愛い子に拭いてもらって、照れてるのか。 見てて、イラッとする。 私は見ていられなくなり、その場を去った。 「あっ、水沢先輩!!」 勿論小柴君が私を呼び止めた事なんか知らない。 だって、だって… 「おっ、波奈。 どうだった…ってあんた泣いてんの!?」 「うぅ~留里ぃ~!!」 泣いてしまったから。