「あほ……」
「ん?」
「今までありがとうね。」
「んー……。」
「あほ」がすこし考えて…
「"今まで"なんて言わせない。"これからも"よろしく。」
「う………」
「う?」
「うわあぁぁぁんっ……」
「ありゃりゃっ」
もう、泣くのも弱さを見せるのも、恥ずかしくも怖くもなかった。
思いっきり泣いて、思いっきり笑った。
「あほ」は私を抱きしめながら笑った。
笑いながら泣いていた。
私は泣きながら笑った。
「来週まで大切に時間使おうね、ばか。」
「うん。」
「土曜はデートしよっか。」
「いやだ。」
「えっ?!」

