「ばかっ!?」 「う………?」 起きた。 保健室だ。 「ばか…。ごめんね、僕、いつもと違うことして……」 「へ?あっ……あぁ。」 うん。思い出した。 そうだ。 自分が壊れた。 「あほ」がどこかへ行ってしまうのは感づいていたから。 でもいざ、確かにきくと、どこかにいくのは「あほ」じゃなくて「だれか」だと逃げた。 怖かった。 ずっと守ってきたもの… 守られてきたものがなくなるのが…