それが・・・・・・望み?

それで・・・仲直り・・・
あなたの苦しみに決着がつく・・・


「マキ!!」


次の瞬間

窓は大きく開け放たれ、まるで空に溶け込むかのように、私の目の前からいなくなった。


本当に飛び降りるなんて思わなかった。


「やっぱり・・・マキには叶わない・・・・・・」

ミスズはしゃがみこんでしまった。



「良かったぁ」


「えっ!」


ミスズは顔をあげた

「だって、あなたが姉を押したわけじゃないし、姉ははずみで誤って転落した・・・・・・・ですよね」


「ちっ・・・違うわ!」


「いえ、これでいいんです。
姉が望んだ事は、あなたとの信頼関係だったと思います」



「それでも、私の罪は消えない」


「どう思うかは、あなたの勝手ですが、私はあの日の真実が知りたかっただけですから」


「私を責めないの?」


「十分責めているつもりですけど・・・」


私は、わかっていた。

自分にもっと怒りをぶつけて欲しい。
そうすれば少しは、この苦しみから解放されると・・・・・・。


でも・・・それはまだダメ・・・。

それは姉が目覚め、姉自身が彼女の苦しみを解放してあげればいい。



今は彼女を連れて、明るい場所に出る事