辛く苦しい思いをしていた彼女。


「マキは彼からの告白を断ったって何度も言ってたのに・・・」

「耳に入らなかったんですね」



あの時・・・・・・



「ホントに断ったのよ!」


マキはいつになく真剣だった。


「マキはズルいわ!
いつでも欲しいものを手に入れてるじゃないの!!」


ミスズの怒りは頂点に達した。


どうして・・・?


マキにはわからなかった。


「全ての生徒が、あなたを支持してるわけじゃないのよ!」


・・・そんな事、わかってる・・・・・・


「どうしたら信じてくれるの?」


「そうね・・・私に譲ってよ、あなたのポジション」


「意味がわからない!私はそんなの意識した事ないわ!」


マキのその言葉で、ミスズの嫉妬心は爆発した。


「そうやっていつも誤魔化されちゃうのよね、でも今日は絶対に許さない!」


マキはフッと笑った

もうムリかな・・・?


「何がおかしいの!!」

ううん、何でもない・・・


「あなたは私の一番の理解者だと思ってた・・・」


「私は最初から、マキのこと親友なんて思ってなかった・・・・・・いつだって邪魔な存在だったのよ!!」


何かが砕け散ったような衝撃を受けた。


「ここ・・・から・・・飛び降りて・・・・・・」