悪い予感を振り払う為に、少し近所を歩き回ったが、誰もいなかった....

『良かった〜』

ホッとして僕は、その日は彼女のマンションを後にして帰って行った。

帰りの電車内では、前に書いた彼女の似顔絵を取り出してニヤニヤしながら、見つめていた。

似顔絵を見つめて、心の中で、絶対にいつか『君と結婚したい』思い、似顔絵に笑いかけ誰にも気付かれないようにキスをした。

ちょっと変態チックだけど、僕の女神様だからと自分のおかしな行動を正当化したかったんだ。



やがて、家に着き、ベッドの上に横たわって『そろそろ勇気を持って話しかけてみようかなぁ.....でも、怖いな.....』と自分に言い聞かせた。

考えている内に、いつの間にか、眠りに入っていった。