翌日の仕事中も彼女の事が頭から離れない....

昼食をとりながら、
僕は紙に彼女の下手な似顔絵を書いた。
絵を書くのが苦手だけど、彼女の写真の変わりになる物が欲しかったから書いてみたんだ。

似顔絵は綺麗に畳んでで上着の内ポケットにしまいこんだ。
昼休みが終わり、午後の仕事にと向かった。

その日は、ずっと彼女の顔が頭の中で浮かんでいた。
あんな女性と結婚したい、などと、ニヤニヤと考えている僕が居た。

だから、その日は、仕事のミスが少し多かったのだ。
頼まれた事を忘れたりして、皆にすごい迷惑かけて、消沈していても、また彼女の笑顔が浮かんでくるんだ。

彼女はどんな食べ物が好きなのだとか、趣味はなんだろうな....と考えていた。

『はぁ。これじゃ仕事にならいなぁ』
今と自分に聞かせた。