彼女の事が気になり、僕は、家に帰らずに、そのまま近くにある公園まで散歩がてらに、歩いて向かった。

ベンチに座り、空を見上げて、手足を大きく伸ばし、
少し大きな声で『はぁ、気持ち良いなー』と、声を出して叫んでた。

周囲には、遊んでいる小さい子供達やお母さん達が少し居て、僕の事に少しびっくりしているようだった。
おそらく、こんなオヤジのお前が一人で公園で何をしてるんだよと思っていたに違いない。

でも僕は、そんな事など気にしなかった。
前の僕だったら、すぐに恥ずかしくなって帰ってちゃうくらいだったのに、

彼女に出会ってから、何故か何も怖くないんだよね。
なんでも出来る気がするなと思った。