「ねぇ、亜矢。 いつまで右手見てるの?」 ハッと意識を戻す。 今、バイトの飲み会中だった… 「手でも、痛いの?」 バイト仲間の由紀が私の顔を覗き込んで来た。 「ううん。ちょっと卒論のコト考えてただけ」 言えるわけない。 コタロウのこと考えていたなんて。 可愛い弟キャラのコタロウに 男の人を感じたなんて。