unrequited love

咄嗟に恥ずかしくなって 目が泳いだ。

なんか、なんか、ドキっとした。

いや、例えばの話だし。

きっと私に限らず

まえのバイトとかであった話だよね??

そう自分に言い聞かせる。

「ふ~ん。コタは天然ちゃんが好きってことか。

計算で可愛らしく振舞うのはバレバレだってさ」

圭一さんが、由紀の方を見ながら嗜めるように呟いた。

「だーかーらー!そんなコト考えてないって!!」

真っ赤になって焦る由紀。

「ん?誰も笹木だなんて言ってねぇよ。

自意識過剰なヤツ」

「も~からかうの辞めて下さいって!!」