「ほんと心配性なんだよ、大和は」


廊下を一人歩きながら、呟く。


あの事はもう自分の中ですっかり過去にできてる。


でも、そう確信が持てるのは、大和のお陰なんだよね。


そうは思ってはいても、何かする度にわーわー言われたらうんざりもしてくる。


藤岡大和(ふじおかやまと)。


彼とは古くからの友人だ。