「ほんと危なっかしいんだから、お前はよー」


はぁと目の前で溜め息をつく彼に、こっちがうんざりしてくる。


「わかったわよ、もう行かなきゃいいんでしょ」


話はこれで終わりというように、席を立つ。


「あ、おい!灯(あかり)!」


「ばいばい、また明日!」


聞こえてくる大和の声を背にまだ授業が残っている彼を残し、教室を出た。