たとえ馬鹿でも、愚かでも

肌の白さや漆黒の髪は、その美しい顔立ちに良く栄えていた。


どこか浮世離れしたその雰囲気は、この世の者ではないからなのではないかとさえ思えた。


「あのさ、ここどこかな」


「え、あ、あの」


もしかして迷子?


こんな大の大人が?


そんな疑問がわいたときは思わず笑いそうになった。