私と聖矢は決めた…… 何があっても、亮さんを救い出すって。


私は、亮さんの彼女さんに成り切る事はできないけど、亮さんの大切だった彼女の笑顔を、思い出させる事はできると思った……。


翌朝、亮さんは私の家に来た…。


『すいません。美優奈さんはいらっしゃいますか!?』


『あらッ、どちら様かしら…… 誰かに似てるけど…???』


『俺、聖矢の兄貴です。覚えてますか!?』


『え〜ッ!!あの小さかったお兄ちゃんが、立派になったのねッ。』


『ありがとうございます。』


『少し上がっていきなさい…… 美優奈〜、聖矢君のお兄さんが来てるから、さっさとこっちに来なさい。』


亮さん何しに来たのかなぁ!?それより、亮さんの心を癒してあげなきゃ。


『亮さん、おはようございます。こんな朝早くにどうしたんですか!?』


私は、亮さんに明るく接してみた…。


『俺さ、今から診療内科でカウンセリングを受けに行くんだけど、どうしても美優奈に着いて来てもらいたいんだ。ちょっと時間作れる!?』


診療内科って…… 亮さん自分の心が病んでる事に、気付いてるのかな…。