オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』

私達は決めた……… ママ達に、笑顔も涙も全て取り戻してあげると…。

あの修羅場から一ヶ月が経った、ある日の日曜日の朝………


『ママおはよう。今日なんだけど、美麗の家に泊まる事になったの。いいでしょ!?』


『別にいいけど、私も稟子の家に泊まるよ…。』

『何それ!!聞いてないけどッ!!親子でお泊りなんて、ありえない………。』


ママはいったい何を考えてるのかわからない。


でも、まっいいか!!その方が私達には都合がいいし………


私とママは、パパ一人家に残して、美麗と稟子が住んでいる高級マンションへと向かった。


二人の間には会話もなく、しばらく沈黙が続いた………

『………。』

『………。』


あ〜〜もぅ!!いつものママだったら、3秒と沈黙がもたないのに、今日に限ってどうして何も喋らないの!!


イライラしてきた私は、我慢ができず、ママに話しかけた………


『ねぇママ、なんか今日大人しくて、気持ち悪いんだけど………。』


『気持ち悪いって失礼だね……… 私はこうしてあんたと一緒にお泊りができるなんて、心から喜んでるのに…。』


嘘ばっかり!!ママは絶対何か企んでるに違いない………