オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』

そろそろ退院の時間がせまってきたので、私達は病室に戻った……


「お疲れ様ッ!!留花、今日は実家に戻りなさい。」


「ママ、何しに来たの……!?今更帰れる訳ないじゃない…… 私が帰ったら、パパが黙っていないでしょ!?」


「それがね、留花を迎えに行ってこいって言ったのは、お父さんからだったの…… 急にそんな事言うからビックリしたけど、あんたに子供ができたと知って、孫にはかなわないと思ったのかもしれないわね……。」


「あんな頑固親父が…… 私を許してくれるはずなんてないのに…… シクッ…… シクッ……。」


私って、修羅場に立ち合いする事が今までに何度あったんだろうか……!?そのおかげで、何一つ動揺する事もない…… ただ一つだけ、留花ちゃんの涙がオシャレな涙であってほしいと願うだけだった………


一方私の家族は………


「力斗〜〜〜 お前はどうしてそんなに可愛いんだぁ〜〜 早くパパと一緒に帰りまちょうねぇ〜〜。」


なんなんだ、この赤ちゃん言葉は…… ちょっと気持ち悪いけど、力斗が可愛いいから仕方がないかッ!!ホントうちらは親ばかになってしまていた。


留花ちゃんとはアドレス交換を済ませ、Bye-byeする事になった…… でも、やっぱり留花ちゃんが心配……


「留花ちゃん、ちょっと待って…… 私ね、留花ちゃんの過去に何があったのはわからないけど、おじさんはきっと、留花ちゃんと仲直りがしたいんじゃないかな……!?おじさんって頑固なんでしょ、だから仲直りするキッカケがつくれなくて、ただただ留花ちゃんの帰りを無言で待ってるだけしかできなかったと思うの……。」


「そんなぁ……… 私のパパってかなり厳しい人で、堅物人間だから、私のする事がとにかく全て気にいらなかったと思う……。」


「今まではそうだったかもしれないけど、今は違うと思うよッ!!今はただ、留花ちゃんと仲直りをして、素直に孫の顔が見たいだけだと思う…… 口に出して言えればいいけど、それができないから辛いんだろうなぁ〜って感じるの……。」


留花ちゃんの目には涙が溢れていた…… でも、必死にこらえてる…… 留花ちゃん、泣く事を我慢しちゃダメって言いたかったけど、私は言わなかった…… 留花ちゃんなら、自分で気付いてくれると思ったから……。