オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』

頭を抱え込んでしまった亮さんは、しばらく苦しんでいた……

その時………


♪ピ〜〜 ピピピピピピピ〜〜♪♪♪〜〜〜〜♪♪……
ピ〜ピッピピ〜♪♪♪♪……
小鳥の音色だ……… その時亮さんは、ゆっくりと顔を上げた。


「この音色、美咲にも聞かせてあげた事がある………。」


小鳥の音色を聞いている亮さんの顔は、凄く穏やかな感じがした……


「兄貴、この時計さっきおやじが直してくれたんだ…… 懐かしいだろ…。」


「あぁ…… アルバムと時計を照らし合わせていたら、不思議な事に少しだけど記憶が戻ってきてる気がすんだよ…… 美咲の事も……。」


美咲さんって、亮さんの婚約者で、子宮癌で亡くなってしまった………


「兄貴、美咲さんの事だけど、今すぐに思い出さなくてもいいよ…… 少しずつ思い出してってあげよう。」


「わかったよ……。」


亮さんはなんだか淋しそうな顔をしていた……