オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』

亮さんは、お母さんの涙をずっと見つめていた…… いったい何を感じているのだろうか。


「お袋…… ごめん…… 俺の記憶が半分失われているせいで……。」


その時、聖矢が口を開いた……


「兄貴、俺達が昔遊びに行ってた所は覚えてるか……!?」


「あ〜ぁ、たぶん…… 保育園の近くにある公園だったかなぁ……。」


「やっぱり覚えてるんだ…… 無理して思い出す必要はないけど、少しずつでもいいから、俺達の大切だった物を思い出してほしい。」


「俺達の大切だったもの…… 大切だったもの…… 大切だ…………… アッ、思い出したぞッ!!保育園の近くにある公園に、大きな木があって、その木のすぐ下に、俺とお前がカプセルを埋めたんだ……。」


「思い出してくれたのか!!そのカプセルの中身は……!?」


「内容までは思い出せないけど、俺は未来の聖矢に、聖矢は未来の俺に、手紙を書いたと思うけど………。」


お母さんはまだ泣いていた……。これは悲し涙ではないはず…… お母さんは、笑顔で涙を流していたから…。