キーンコーンカーン・・・

「はい、初めまして!皆さん」

元気な声が1-1の教室に響く

「私はこのクラスの担任になりました、尾野です。よろしく!」

ハキハキしている女性担任、尾野は美紅の担任だ

「早速ですが、自己紹介ですねぇ・・・」

廊下側の方から自己紹介していく

美紅は緊張して手には汗が出ていた

「水沢誡でぇす!一年間、よろしくお願いします!!」

・・・それは美紅にとって聞き覚えのある声だった

今朝会った彼は美紅と同じクラスだったのだ

声を聞くまでまったく気づかなかったようだ

「えと・・・真白美紅、です」

自分にしか聞こえないような声でそう呟き、さっさと席に着く

皆、怪訝そうな目で彼女を見る

・・・ただ、一人を除いて

「お、朝の奴じゃん!同じクラスだったんかよ」

誡はの笑顔はまるで太陽の光のようだった