南ちゃんと別れた後、私はスキップしながら帰っていた。
いつもなら、スキップなんて恥ずかしくて出来ないのに…。
多分、これは恋してしまったから。
高橋君を好きになってしまったから…。
「今日、メールくるかな…?」
横を歩く人達に、不審者?って言う目で見られたけど気にしない。
ガンッ
「…!いったぁ…。」
看板に足をぶつけた。
「…、浮かれ過ぎかなー。」
私は、高ぶっている胸を押さえて言った。
家に帰ってもニコニコしてたりしたから、お母さんに
「熱でもあるの?」
ってビックリされたけど、熱なんかない。
だから、
「だーいじょうぶ!」
と言って。
階段を駆け上がり、自分の部屋に入った。