きーんこーんかーんこーん
「さっそくだが、席替えします!」
ざわっ
クラス中が静まる。
「「「「はぁーーーー!?」」」
いつもはクラス一団となることはないのに今日は声が揃った。
「こうなるとは思っていたが、うるさいんだ。特に高橋とか、高橋とか・・・、」
山岸先生は高橋くんが嫌いみたく大人気なく言う。
「せーんせー、それは差別ですよー。」
高橋君は一瞬でふてくされた。
こんなとこまで可愛いなって思う。
やばい・・・、なんか私キモイ・・・。
「知らん。先生はお前に・・・。くじ引きするぞ!!」
途中であきらめた。
高橋君に口で勝てないとわかってるみたい。
クラス中、「ふざけんなよー」とか「さいあくー」とかよう様な声が聞こえる。
私も内心叫びたい。
「じゃぁ、出席番号1番から引くように。」
そう先生はいい、笑顔でみんなを見た。
1番からなら・・・、私は12番目だ。
嫌だよー。
こう考えているうちに私の引く順番が来た。