空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜







「 うん 



… 小さな頃は、それが怖くて
一時期は外、出なかった頃もある



でも、学校もあるし
周りとの付き合いもあるし…

そのうち、慣れたんだ







――… けどそれが激しくなって

劇的におかしくなったのは去年


野外ライヴをやってた時
最初は、桜の花びらが
舞い散っているのかと思った



昼だっていうのに
まるで、流星群みたいだったよ





―― でもそれは、
夜になっても止まなくて


シブヤ、シンジュク ――
歩く全ての人達の上に舞い降りて…




テレビで地方を映してる場面にも
ずっと、それが見えてた



…さすがに
頭おかしくなったのかと思ったけど





あの時はまだ、世界は普通に動いてて

ネットの掲示板、必死で調べてたら
同じ物見てる奴らが、
かなりの人数いて、驚いて…



中には、

"怖くて、それで引きこもってた"とか 」




「 そ、そうなの?! 」





「 … 今となってみれば
連絡先、ムリにでも
聞いておけばよかったなって
少し、思うけど…



トンデモ扱いされたり
なんか急に、書き込めなくなったり
荒らされたりしてるうちに…
俺も具合が悪くなって、倒れて…




そして例の号外が
桜の代わりに、道に舞った ――― 」