空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜







高校は共学だったけど

前に話した理由で、
女の子と付き合っても
あまり、長続きしなかった



大学生になってからは
毎日暇なく合コンがあって
Hする機会は、かなりあったんだ





でもなんか、誰と付き合ってもダメで



――― だけどボクはある時


ホントにホントに、
大好きになれる人が出来た





それは中学校の時に
夏前に転校して行った、初恋の人



なんと彼女も
ボクを覚えていてくれて、


『 私の初恋は、ハザマくんなんだよ 』



そう、言ってくれた







どこが、なにが

そんな理由なんか無い


細胞の奥から、ホントに大好きで




果たせなかった、夏の約束



花火に行こうとか
川に釣りに行こうとか



キャンピングカーを買って
二人で何処までも行った



宇宙船なんかなくたって
空の向こうまで行けそうな気が
していたし




見た目程、しっかりしていないボクを
彼女は見捨てず、愛してくれた ―――