空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜







「 うおっ!
ま〜た降って来やがった! 」



少しだけ、隣町の駅から戻り
枝分かれしている線路に
そのままそって、バイクで走る






線路の上を 渡る橋


"高圧線注意"
"変電"のプレートが
目の横を通過して行く



真っ黒で、モクモクした雲は
水に絵の具を溶いたみたいに
空一面を埋めていて



それを眺めているうちに
Aのカタチの鉄塔と
張り巡らされている、太い電線

大きめの砂利の上には
たくさんの線路と
いろんな色した電車が見えて来た




鉄条網が巻き付いてる
金網フェンスの扉を開けると
錆び付いた、鉄の匂いがして ――





「 …… ぅわっ?!! 」





一瞬、周囲のなにもかもが
真っ白になって、見えなくなった



「 …… カミナリ? 」



「 いや 違うぜ
ありゃウチの ――――

"H-01"の、ビーム兵器の光だな

燃料と、人を乗せ変えて
本気のケンカが、おっ始まったと見えら


――― 領空侵犯おとがめナシ


H-02、H-05…

あの白黒の空 雲の上に
世界中の兵器が、今集結してるよ 」