空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜






空洞内に、カチャカチャと音

ダクトの中は
当たり前だけど
猛烈に暑くて ――――





「 このボードに差し替えて…
… ハザマくん これを 」



「 はいっ! 」




ヨッチャン先生に手渡されたのは
携帯の、SDメモリみたいなチップ



「 この街を通っている線路は
左に行けば都心、右に行けば海

こちらからの遠隔操作で
切り替えが上手く行けば
ぐるっと回って、一周も可能です



そして、肝心の電車は今
隣町に行く途中の倉庫に
すべて停まっていて



―― 今はもう、見張りもいないから
鍵を開け、コピーしたそれを使って

運転席に 差し込み口がある 」



「 …… はい!! 」





「 しかしハザマくん

今一度、きみに聞きたい


―― 列車を走らせて、どうする気だ? 」