空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜






「 こっち! 」





入ったのは、小さな小部屋

だけど
ちゃんとした『部屋の入口』
って感じでは無くて



――― なにしろ

ただの壁のプレートを外して
しかもそこは、天井に近かったから

最初にボクが、皆の階段
最後に腕を、引っ張ってもらい
駆け上がるようにして、体を突っ込んだ





「 ―― ここはダクト… じゃなくて
配線路?…ですか? 」





姿勢は、四つん這いになったまま

たまに小さなランプが
チカチカ光るけど
四角く伸びてる、ほぼ真っ暗な空間

いろいろな 太い線や 細い線
血管みたいに、どこまでも続いてる





「 電車を動かすための
供給施設は、政府側が管理してる

だから配電所のスイッチいれると
すぐにバレてしまうよ

そうしたら、長くは持たない 」



「 … この基地内から
ちょっくらシッケイしようってか? 」



「 そういうこと

… 拘束されたロボットが
ちょうど搬送されて来た所だ
修理に必要なエネルギーを
電車のルートへ、一部回す

マサルさん、少し手伝ってくれ 」



「 おうよっ!! 」