「 … なんだよ 意味のわからねえ説教でもしに来たか 」 マサルさんが エレベーターのボタンを押したまま 膝に手をつき、息を整えている 駅長さんの姿を きつくにらんだ 「 …ハザマくん … マサルちゃん …ごめん なんか… いっぱいいっぱいで ―――― … 意地悪、言った… 」 途端にマサルさんが ハラマキの中にしまってあった 薄い雑誌をクルクル丸めて スパーン!と一発、駅長さんの頭を叩く 「 マッ… マサルさん!! 」 「 … いや ハザマくん ―――…… いいんだ 」