空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜







「 … なんだよ

意味のわからねえ説教でもしに来たか 」





マサルさんが
エレベーターのボタンを押したまま
膝に手をつき、息を整えている
駅長さんの姿を きつくにらんだ





「 …ハザマくん



… マサルちゃん …ごめん

なんか… いっぱいいっぱいで
―――― … 意地悪、言った… 」








途端にマサルさんが
ハラマキの中にしまってあった
薄い雑誌をクルクル丸めて
スパーン!と一発、駅長さんの頭を叩く



「 マッ… マサルさん!! 」



「 … いや ハザマくん

―――…… いいんだ 」