空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜






細長い廊下には
点々と脱ぎ捨てられて行く
この基地のマークが付いた制服

ボクはそれを拾いながら
大股歩きの、マサルさんを追う





「 かまわねえってんだ!! 」



「 じゃなくって、パンツパンツ!! 」



「 うお?!
…っとコリャいけねえいけねえ
勢い、つきすぎたな 」



マサルさんは、へへへと
見慣れた笑顔を、ボクに向け

かなり小さなエレベーターの前で
大きなハート柄のパンツを
「えいほえいほ」とはき直した





「 ハザマくんよ

電車はバッチリ運転してやるから
なにかやりたい事あるなら
俺が準備してる間に、考えとけ 」



「 いや、…いえ



――… ボクも、カッとして…


ボクがこの街に、初めて来た時
もちろんその後も ―――

駅長さんには、とても
お世話に …なったのに…



すぐに決められることじゃないですよね
責任とか、ありますし… 」





「 アホくせえよなあ

… どうせあれが倒せなかったら
全員、静かに
おっ死んじまうってのによ 」