空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜







「 いやワリィワリィ!


――… だってハザマくんさ

昔の司令官
いや、駅長さんとさ
同じ事をさ、いってるんだもの 」



「 お… 同じ…? 」





「 "LostLove"の原因なんざ
おエライさんは
とっくのとうに知ってたのよ



… 初めてあの『木』が
こっちに現れたのはイギリスだ

当時はヒトも
"わけわからんもん見える"奴が多くてな

だから、霧で隠した



それから次々 移動して
ここ数年は、ずっと日本の上空よ


"早く、なんとかしないと"

… 駅長さんは、異変を感じてから
ずっと政府に、そう言い続けて来た 」





「 …― 駅長さん 」





駅長さんは黙って
スクリーンに目を向けてる





「 なぁ 走らせてやってくれよ 」




「 マサルさん… 」



「 うちとこの路線は
自動操縦で動けるのは知ってんだ

俺も地下リニア
年中運転してっからさ
特別免許あるし、やれると思うよ 」