冷たいカレシ



「ゴメン。信じられないことだってわかってる。

でもほんとに愛梨だけが好きだ。」


信じられない・・・


今まで、私がどれだけ傷ついたか・・

どれだけ・・・苦しんだか・・・


優斗には、わからないよね・・・・


「信じられない・・っ」


私は、それだけ言って、屋上

を去っていこう、としたとき


ギュッ


いきなり優斗に後ろから抱きしめられた。


「離して・・っ」


離してよ・・っ


「いやだ。離さない・・」


「・・・っ」


「愛梨聞いて・・。俺が浮気した理由・・

愛梨を妬かせたかったからなんだ・・」

・・・。

・・・・は?


妬かせたかった?


意味わかんない・・・っ


「ずっと不安だったんだ。俺だけが好きみたい

で・・・、愛梨は俺のことなんかどうでもいい

感じだったから・・っ

愛梨の気持ちが知りたかった・・・・」


「・・・っ」


そんなこと一度思ったことないよ・・・っ