「まだ整理しきれてないのかもしれない」 あたしは思った。 異母兄弟という立場が どれほど難しいのか あたしには分からないから。 「いつか一緒にお酒でも飲めたら素敵ですよねっ」 お母さんはその言葉に笑ってくれた。 いつの間にか夕暮れになっていて あたしは急いで駅へ向かった。 「みくっ」 久々の声。 二葉…… 「送るから」