「すごいけどちょっと複雑」 あたしは呟いた。 「なにが?」 「ライトだから…よけてくれたんだよぉ?」 「ふーん?」 人混みをいいことに、ライトはあたしの腰に腕を回した。 近いって。 「妬いてんだ?」 ニヤニヤしちゃって!! あたしは何も答えずに頬をふくらませた。 怒ってるわけじゃない。 困ってみて? あたしのことで もっと。