「りょ・う・く・ん?」
「それからな・・・て、はっ!」
ギギギっと錆びたロボットのように首を動かして後ろを向きます。
そこには怒りのマークが浮き出た桃井さん。
とっても恐いです。子供ならビビって逃げます。
「い、いやな?ひっひかり様の良さをこの未熟者に教えようとしただけでございます。」
「・・・・・・」
「すすすすっっすすすませんんんん。」
桃井さんに土下座する犬飼。
なんとも情けないです。男として。
「ああいう女の人って膝まづかせたくなるよね?」
そんなこと思うのは大鬼さん、あなただけです。
そんなこんなで、めでたく吉備団子社と鬼ヶ島社は同盟を結び、盗作事件は鬼ヶ島社が吉備団子社に慰謝料を払うことで丸く収まった。
でもこちらは、
「おい!涼、お茶持って来い!」
「はい。」
「おい!吉備団子買って来い!」
「・・・はい。」
「おい!私を扇げ。」
「・・・・・・はい。」
円満ではありません。
犬飼、桃井さんに頭があがりません。
惚れた弱みですね。
めでたしめでたし。


