「太陽さん。」

「綾香ちゃん・・・ってハッ!なんでバレてる!?」

ああ、そうでした。
太陽さんは隠れていたんでした。
あまりにも分かりやすくて忘れていました。

「はぁ、行きましょ。」

「え、でも、悠二が・・・」

「太陽さんの親友ならあれぐらい問題ありません。」

大いに問題あります。
もう体が痙攣を起こしています。

「ほら、動いているでしょ?」

綾香さん、あれは痙攣ですよ!
悪い方です!

「本当だ・・・」

太陽さんも納得しないでください!!


そんな訳で痙攣状態の悠二さんをほかって綾香さんと太陽さんは部室に入りました。

もう皆帰った後なのか誰もいません。
太陽的にはいいでしょうがね。

勝負の順番的に次は太陽さんです。

太陽さんはリラックスさせるために深呼吸しました。
綾香さんはただじっと待ちます。

「あ、あああ綾香ちゃん!」

「はい。」

「す、すきです!おおお俺と付き合って下さい!」

「いいですよ。」

「そうだよねって、えぇー!!?」

綾香さん、なんとも簡単に言いますね。

「本当に!?本当に俺でいいの?」

「はい。」

「うわあああ!!綾香ちゃん、大好き!」

太陽さんは綾香ちゃんに抱き付きました。
いや、これは飛び付いたの方が正しいですね。

綾香ちゃんも意外とたくましい太陽さんの胸に顔を埋めて聞こえるか聞こえないかぐらい小さな声で言いました。

「私も太陽さんの事、好きです。」