「若旅ちゃん。ちょっといい?」

悠二さんは綾香さんを呼びました。
綾香さんはきっとあの事だっと気付きました。

その二人を遠くから隠れて見ている影があります。
はい、もしかしなくても太陽さんです。
あれで隠れているつもりなのでしょうか・・・
バレバレです。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

この二人も気付いていますね。
この目は完全に。


悠二さんは部室の裏に綾香さんを連れて行きました。

「話って何ですか?」

綾香さんは堂々と切り出しました。
悠二さんはそんな様子の綾香さんにちょっとびっくりしました。

「へぇ~、冷静だね。」

「はぁ」

「まぁ、いいや。」

悠二さんは綾香さんを見つめたままキリッとして

「君が好きだ。」

凄いカッコよくて魅力的ですが、

「すいません。無理です。」

綾香さんには効きません。

悠二さんも負けてはいられません。

「どうしてかな?俺はこんなにも君が好きなのに・・・」

とてもクサイ台詞ですね。
よく言えますね、こんなクサイ台詞。
悠二さんだから言える台詞ですよ。

「私の好みじゃないからです。」

キッパリといい放つ綾香さん。
凄い色んな意味でカッコイイです。