「あ、あの赤井さん。」
恭狼さんが振り向くとそこには赤いフードを被ったあの女の子がいました。
恭狼さんは昼休みは校庭の南側にあるプールがある植物園の裏にいつもいます。
※灰原さん情報です。
「これ、食べてくださいッッ!」
林檎ちゃんは顔をフードで隠し、お手製のお弁当を恭狼さんに渡そうとしています。
(た、食べてくれるかな?断られたらどうしょう・・・)
不安でお弁当を持った手が震えます。
「・・・」
恭狼さんは無言で林檎ちゃんのお手製のお弁当を受け取ります。
それだけで林檎ちゃんの顔がパーっと花が咲いたように笑顔になります。
恋は偉大ですね~。
林檎ちゃんはスッキプでもしそうなご機嫌です。
早速、灰原さんに報告しに行かなければ!
そう思い林檎ちゃんはクルリと向きを変えます。
ミッション完了です。


