「紀乃ちゃん、紫早紀ちゃん、翠ちゃん、ごめんね。もう、行く時間だから帰って来た時ね?」
林檎ちゃんはあの一件で完全に毒が消えました。
七つ子ちゃんにも優しくなりました。
「えぇー!」
「こら!そんなことしたらめっ!」
「ばいばい」
「私もあとから行くからね~。」
七つ子ちゃんの女の子集団も個性豊かです。
そんな可愛い妹達と大切なお母さんに見送られながら林檎ちゃんは今までとは違う新しい道を歩き出しました。
(今日から私も中学生か・・・)
林檎ちゃんは前までランドセルを背負っていた女の子です。
とても自分に制服が似合ってないことを林檎ちゃんは気にしていました。
あと、中学生に入っても上手くやっていけるのかとか不安ごとが絶えません。
林檎ちゃんの目線は自然と下に向きます。
意外とネガティブ思考なんですね。
「うあ!」
考え事をしていたら桜を囲んでいるブロックの崩れている所につまずいてしまいました。
おっちょこちょいな所は一体誰に似たのでしょうかね?
「う、うぅ。血が出てる・・・」
林檎ちゃんのテンションはだだ下がりです。
「!」
向こうから誰か来ます。
林檎ちゃんはとっさにフードを被りました。
こんな恥ずかしい姿を見せるのは林檎ちゃん的に許せないのです。
(ど、どうしよう・・・)
顔を見せないようにフードを深く被ります。
(早く行って!)
向こうから来た人は林檎ちゃんを通り過ぎた、かと思うとまた林檎ちゃんの所に戻って林檎ちゃんの前でしゃがみました。
林檎ちゃんはもうびっくりです。
(ひぇ~。なになに?)
林檎ちゃんにはその人の足しか見えていません。
ズボンを履いているので男子という事が分かります。


