今回の主人公は『白雪姫は七児の母』で登場した白雪さんの一人目の子供の林檎ちゃんです。
「お、お母さん。変じゃない?」
「ふふふ。とっても似合ってるわよ。」
林檎ちゃんは今日から中学生です。
林檎ちゃんは私立愛城学園に通います。実は白雪さんと桃井さんの母校でもあります。
等身大の鏡の前でピカピカの制服を着ています。
今の林檎ちゃんは白雪さん譲りのミルクティー色の髪を肩までで切っていて前髪はパッツンです。それから癖毛なのか先の髪の毛が内側に巻いてとても可愛いらしいです。その頭の上からはアホ毛がピコピコしています。
身長が平均より低めで制服が少し大きく見えます。ほら、服を着てるんじゃなくて服に着せられているような感じです。
「林檎ちゃん、コレどうぞ」
「?これ何?赤いパーカー?」
林檎ちゃんは心の中で「ダサい」っと思いましたが、白雪さんが悲しむので口には出しませんでした。
パーカーは何の柄もなくただただ真っ赤です。
「お父さんがね~、間違えて買って来ちゃったの~。」
それで林檎ちゃんは「ああ」っと思いました。
最近、白井パパさんはランニングにハマっているのです。
おっちょこちょいな白井パパさんはパーカーのサイズを間違えてしまったようです。それが林檎ちゃんに回って来たのです。
林檎ちゃんはそのパーカーを広げて見ました。
ダサいです。私から見てもダサいです。
そして、林檎ちゃんが着ているセーラー服には絶対合いません。
林檎ちゃんが止まっているのを見て白雪さんは苦笑します。
「林檎、セーラー服の下に着たらどう?」
なかなかセンスのいい白雪さんです。
伊達にファッションデザイナーの桃井さんの親友やってません。
「・・・」
なかなか可愛いので文句が言えない林檎ちゃんです。
「リンゴちゃん。かわいいー!」
「すごーい!」
「かわいい!かわいい!」
七つ子ちゃんの女の子集団が林檎ちゃんを囲みました。
やっぱり女の子はこういう事に興味があるようです。
ですが、林檎ちゃんは学校に行く時間が迫っています。


