それが、
あなたよ、林檎。
私の大好きな林檎。」
林檎ちゃんは途中から涙ボロボロです。
白雪さんは林檎ちゃんを抱き締めてました。
そして、気付きました。
もう、随分と林檎ちゃんを抱き締めていないことに・・・
「・・・悲しい思いをさせてごめんね。」
「わ、私も、・・・ぐっえ、大嫌いなんて、うぅ、・・・言って、ぐっえ、ごめんなさい・・・」
「うん。」
白雪さんは林檎ちゃんが幼い時のように髪を撫でました。
「林檎、私はあなたに感謝してるの。」
「・・・っ・・・」
「あの人に会わせてくれて、」
「・・・ッッッ」
「子供にも恵まれて、」
「・・・おかあしゃん」
「あなたが産まれてくれて本当にありがとう。」
「う、うわーーーーーーん」
こうして、
毒林檎は白雪姫の大好きな、
真っ赤な林檎になりました。
とさ、めでたしめでたし。


